私はTE(テストエンジニア)として、自動車計器のソフトウェアの動作チェックや、他の方が行った評価の第三者チェックなどを行っています。
計器の仕様書から、テスト項目を記載した「評価書」を作成し、その記載どおりに動くかどうか、項目ごと一つ一つチェックしていきます。
仕様書で疑問のある箇所については評価書を作成する前に評価グループリーダーに聞いたり、「Q&Aシート」を作成して設計者に回答してもらったりなど、わからない点は多くありますが、何でも聞いています。皆さんとても親切で相談しやすいです。
1プロジェクト(一つの計器)につき、何百・何千ものチェック項目があり、評価書はまるで分厚い辞書のようになることも。
テストの仕方は、ソフトウェアを組み込んだ基盤を、評価機材とそれを動かすソフトを立ち上げたパソコンにつなぎ、パソコンから信号を送り、動作が正しいかを確認します。
問題があった箇所については開発担当に修正依頼を出します。
アナログメータの場合は、速度の信号と実際の指針の表示角度が合っているかという角度チェックもあり、メータに模した、分度器の円形版のようなものを使って角度を確認します。
また、計器には数多くのアイコンがあり、その中にはシートベルトや燃料など、安全に直結する注意喚起のものも多いので、アラーム音が規定どおり鳴るかどうかも含めて、間違いや見落としがないように心がけています。
Test Engineer
ソフトウェア開発の会社というと、社内はしーんと静まり返っていて、黙々とプログラムを作ったり評価したりしている・・・と思っている方は、当社を見たらすごく活気があってビックリすると思います。
常にどこかでプロジェクト会議が行われていますし、周囲のメンバーや先輩後輩のコミュニケーションがとても活発で、若手でも意見が出しやすい職場です。
私は、評価書や仕様書をいつも見ている中で、ソフトウェアの機能同士の干渉など、計器の動きに影響しそうだな、と感じた部分や気になることがあった場合には、レビュー(製品の仕様について検討したり、プロジェクトメンバーの進捗を確認したりする会議の場)で発表して共有し、メンバーから意見をもらったり、「次の評価書ではこう書こうと思います」と、意見を出したりしています。
当社でもAIを利用した自動評価を行いつつも、人による評価は必須だと思います。「問題がありそうだ」「他の箇所に影響がありそうだ」といったことは、人でないと未然に見つけられないからです。
それだけに、自分の意見で、皆の仕事が改善されていくのが嬉しいですね。
日々の生活の中で車はとても身近な存在です。そして車は便利であると同時に危険な存在にもなります。
私の仕事は、車の危険を少しでも減らし、便利で安全なものへとつなげる大切な仕事だと思っています。
自分自身が車の運転をする時にもメータは必ず見る部分ですので、自分の仕事がここにつながっているのだと思うとやりがいを感じます。
当社では若い社員も多く、早いうちからどんどん実践的な仕事ができ、成長できる環境です。
新しい技術がどんどん導入されますので、「分からないことも自分でやってみたい!」というチャレンジ精神があるとどんどん成長できると思います。
私は仕事以外に、忘年会で2年連続で司会にチャレンジしました。大勢の人の前でとても緊張しましたが、皆さんに楽しんでもらえて良い思い出です。
温かい仲間と、働きやすい職場、自分らしさと能力を活かせる環境がここにあります。